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ふと鏡を覗いたとき、白目が真っ赤で驚いたことはありませんか? 結膜の充血を起こす主な原因は、感染・アレルギー・目の疲労の3つ。今回は、中でも目の疲労による充血について、眼科医の井上佐智子先生に教えていただきました。

目を酷使すると、どうして赤くなってしまうの?

長時間スマホやパソコンなどのディスプレイを見続けたり、コンタクトレンズを使い続けたりすると、目が乾くだけでなく、赤く充血してしまうことがあります。これは疲れた目に酸素や栄養をたくさん運ぼうとして、目の血流量が増え、血管が膨らむため。膨張した血管が目立って、目の表面が赤く見えます。

「このような、病的ではない目の充血を治癒させるのは、実は簡単ではありません。まずは、スマホの利用時間やコンタクトレンズの装着時間を短くして、目を休める時間をつくることが大切ですね」と語るのは、眼科医の井上佐智子先生。

目の充血は、ドライアイによっても引き起こされます。冬場はオフィスのデスクに加湿器を置くなどして、肌や喉と一緒に目の乾燥も防ぎましょう。

充血をとるには冷やした方がいい?それとも温める?

目が赤いからといって冷やしても、気持ちよくなるだけで赤みは取れません。反対に温めてあげる方が、脂が出やすくなって目の表面を守ってくれるため、目のコンディションはよくなります。

「蒸気で温めるホットアイマスクなど、疲れがとれる、リラックスできるアイテムを生活に取り入れてみるのはいいことだと思います」(井上先生)

ただし、アレルギー性結膜炎など、温めたことにより充血が悪化するケースもあります。結膜炎やドライアイを併発している場合など、眼科で根本的な治療をした方がいいときもありますから、一度きちんと眼科で診てもらうことをおすすめします。

「充血をとる」効果をうたった市販の目薬に要注意!

目の充血が気になるからと、市販の目薬をこまめに点眼していませんか? 市販の目薬を使うと、スッキリして充血がすぐに消える場合がありますが、度重なる点眼には注意が必要です。

「市販の目薬には、血管を収縮させることで充血が取れたように見せているものがあるんです。しかし、根本的な治療はしていないため、しばらくすると血管が元の状態に戻って、さらに充血してしまう。最悪のケースでは、血管壁が破れて出血してしまうこともあります」(井上先生)

充血の原因や医師によって異なりますが、眼科では充血の原因を重症化させないようにするための目薬が処方されます。気になる方は、お近くの専門医に相談してみましょう。

 

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眼科医
井上佐智子先生
羽根木の森アイクリニック 院長。慶應義塾大学医学部眼科学教室非常勤助教。日本眼科学会専門医。日本抗加齢医学会専門医。藤田保健衛生大学医学部卒業後、 慶應義塾大学病院など複数の臨床病院勤務を経て、2014年、東京・世田谷区にサロンのような癒し空間を演出した羽根木の森アイクリニックを開業。眼科を専門としつつもエイジング外来に力を入れている。■羽根木の森アイクリニック

文/清瀧流美 撮影/田中麻以(小学館)