昨今の「低刺激洗剤」事情 かずのすけ的考察

2014-07-19 02:11:56
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「アミノ酸系界面活性剤」
(ラウロイルグルタミン酸Na等)

「酸性石けん」
(ラウレス‐5‐カルボン酸Na等)

など、

昨今になって

生体に対して刺激が小さい洗剤

が美容化粧品の主成分として台頭してきました。

これは大変素晴らしいことですね。

我々敏感肌の人間にとっては、

比較的安全に洗浄ができる洗剤というのはとても重要です。

ちなみに

これらの洗剤が本当に低刺激なのか?

という根本的な疑問をもっている方も当然いらっしゃると思いますが、

安心して頂きたいことに

これらの洗剤についてはこれまで膨大な研究が行われきていて、

その情報をまとめ上げれば

ほぼ100%本当に低刺激と言っていいでしょう。

国内外で様々な研究者が

これら特定の洗剤郡は

これまで用いられてきた一般的なアニオン界面活性剤と比較して

圧倒的に細胞への刺激が小さい

と結論しています。

しかしちょっと不思議なことなのですが、

なぜこれまでこれらの低刺激性の洗剤は

あまり日の目を浴びていなかったのでしょうか?

市販のメーカーの場合

多くはまだ主力商品に利用しておらず

この低刺激洗剤をまともに製品化しているメーカーはかなり限られます。

それだけ効果的な洗剤があったのであれば、

もっと早く製品利用されても良かったのでは…?

と思うのは自然の流れですよね(^_^;)

今日はこの理由について色々と考えてみたいです。

◎低刺激洗剤は新しい洗剤?

単純に考えて、

もし低刺激洗剤がごく最近になって作り出された成分であれば、

確かに製品利用が遅くなったとしても仕方がありませんよね。

一般的に、

新規の成分が開発されてそれを化粧品として応用するまでには

早くても数年か遅くても10年程度の時間的ラグが生じます。

(最近は1・2年でも商品利用されるケースもありますが)

これは各メーカーが成分の安全性を確かめるまでに時間を要するからです。

新規成分が開発されると

様々な大学等研究機関で研究が行われ、

それに関する研究論文が提出されます。

ほとんどのメーカーや開発機関は

まずそれらの論文を収集して成分の安全性を確認しますから

その研究データが十分に蓄積されるまでは

製品利用はされません。

この結果新しい成分が開発されてから製品に利用されるまでに

ある程度長い時間が必要になってくるということですね。

ですから

アミノ酸系界面活性剤や酸性石けんが

今から10年20年くらい前に作られた洗剤だった

ということであれば、

これまで利用されなかった理由にはなりますよね。

実際にはどうなのでしょう?


◎低刺激洗剤は今から80年以上も前に既に作られていた!

しかし実際には

今注目されている低刺激洗剤類のプロトタイプが最初に作られたのは、

今から80年以上も前のことです。

(アミノ酸系界面活性剤の初期型である「ラウロイルサルコシンNa」
 は1930年代に初めて作られました)

まぁ戦時中であったということもあり

色々と情報が遅れることもあったのですが

僕の手元にある資料では、

これらの洗剤類は

1960年代には刺激性のテストが盛んに行われ、

そのまま改良型の研究も行われていき

日本でも1980年代には既に低刺激性の洗剤として周知されていました。

中には1970年代後半の論文でも

アミノ酸系界面活性剤やラウレス酢酸の低刺激性が注目されています。

なので別に

これらの洗剤は最近作られたばかり!

というわけではないということが言えます。

実際には日本でも1990年代には、

化粧品での利用がちょくちょく始まっていた節がありますね。

◎原料価格が高いの?

「原料の価格が異常に高い」

ということでもあれば、

安価品を大量生産したいメーカーからすれば

それは安直に利用するわけにもいかない理由と言えます。

実際のところでは、

試薬の価格で考えると

そこまで大きく価格差があるとも言えないように思います。

まぁ試薬での少量購入とドラム缶での大量仕入れでは

価格のつけ方がまるっきり違うので

何とも言えない点はありますが・・・

しかし大量購入を決めてしまえば、

大きなメーカーならいくらでも値切りはできる気はしますね(^_^;)

確かに同じ値段での販売は無理でも、

1000円を超えない価格でシャンプーを作るくらいは

大して難しい話ではないと思いますよ。

(現にいくつかのメーカーはそのくらいの価格で販売している例がありますからね)

◎実際の理由は・・・かずのすけの考察

実際の理由はなんなのか、

はっきり言って確実にそうだと言い切ることは難しいのですが

一言で言うのであれば

『時代の流れ』

なのではないかなぁ・・・

という気がします。

すごい漠然とした言い方をしましたが、

もう少し詳しく言うと、

これまで求められてきたものと今求められているものが違う

ということなのではないかなと思うのです。

というのは、

「時代」の需要として、

特に日本では1990年頃まで

企業に求められたのは

「低価格」と「効率性」

だったのです。

だから多くの企業が求めたのは、

「安価」で「効果的」な素材でした。

洗剤で言うのであれば、

「安くて洗浄力が高い」

ということが何よりのステータスだったのです!

ちょっとくらい刺激的であったとしても、

工業的・商業的に生産性の高い素材の方が評価される風潮があり、

そういう時代の流れであれば、

少なくとも

「洗浄性能が低く、価格が倍以上」

という低刺激洗剤は

いかに生体への刺激が弱くても

どうしても企業からの評価が低くなってしまったのですね。

しかし

70年代から80年代にかけて、

化学物質による様々な公害問題が発生しました。

四大公害病などは非常に有名ですよね。

それらの経緯を経て、

1990年初頭を境にして企業に第一に求められるものが、

「安さと効率性」から「環境配慮」にシフトしたのです。

環境配慮という話になれば、

ただ単に安い素材を使っていれば良い

という流れからは脱却する必要があります。

この風潮ができてから、

研究側でもその点を重視するようになりました。

実際に論文などを見ていても

1990年代後半から2000年以降にかけて

「生体適合性洗剤」

などの名目で

アミノ酸系界面活性剤やラウレス酢酸などのタイプの

ちょっと高級だけど毒性が低いタイプの洗剤

が特に脚光を浴びるようになったのです。

たくさんの論文が提出されれば、

メーカーもそこに目を付けます。

社会的に「界面活性剤」が大ブーイングを受け始めた

というのも一つの契機と言えたかもしれません。

◎まとめ

つまりこの流れを考えれば

本来低刺激性の洗剤は1980年代には実用段階にあったのですが、

まだ社会的な需要がその点に向いていなかったため

企業に利用価値が無いと判断されてしまっていたのです。

しかし社会的に環境配慮を求められる風潮になり、

これまで見向きもされていなかった素材が脚光を浴び始めた・・・

それが1990年代の中頃にはじまり、

メーカーが積極的に使い始めたのがそこから数年後~今に至る、

というわけですね(^_^;)

ちょっとくらい値段が高くても、

消費者の多くも環境配慮や生体適合性を意識し始めているので

企業としても目を向けざるを得なかったのではないでしょうか。

こういう風に考えると、

色々と辻褄が会ってきますよね(^-^)

ただ、

先程も言ったように

まだ大きなメーカーが積極的にそちらに移行しているとは言い難く

十分に環境配慮を意識して製品を製造しているメーカーは

今の段階では限られています。

まぁアミノ酸系界面活性剤のように

生分解性の高い洗剤は大量使用に問題が生じる場合があるので、

アミノ酸系洗剤は環境に悪い?

その点は注意しなくてはならないですね。

ただラウレス酢酸系の洗剤は、

今用いられいている一般的な合成洗剤と比較しても

あまり遜色のない生分解性をもっているので

こちらを多用する分には環境への影響を与えるリスクは小さい可能性が高いでしょうね。

現に大手メーカーの一角(クラシエやロート製薬など)でもごく最近になって

このタイプの洗剤を主成分にしたシャンプー等を発売し始めていますので、

願わくば、

ここからどんどん製品の低刺激化が図られていけば良いなぁ・・・

と思うところです!

・・・しかし

売れているメーカーが必ずしも環境配慮が十分じゃない、

っていうのは、

美容業界に特有の不思議な現象だなぁ・・・

と、つくづく感じるところですね(苦笑)


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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/rik01194/entry-11896345200.html?frm=themeより引用させて頂いております。