新型洗剤 『ジェルボール』 その成分と問題点

2015-02-15 00:28:42
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一昨年~去年頃から大々的にテレビCMが始まり

主婦層で話題になってきている新型の洗剤、

『ジェルボール』

これまでの洗濯洗剤は基本「液体」か「粉末」の二択でした。

そこに登場したのがこのジェルボールです。

ジェルボールは従来の洗剤と違い、

一回の使用分が一つのパックに封入されているため

 

 

・計量の必要がなく

・手が汚れず

・洗浄力が高い(?)

などの利点があるそうです。

まぁ「洗浄力が高い」ってのはかなり疑問がありますけどね…(^_^;)

ジェルボールは今のところ消費者一般にはあまり浸透しておらず、

その内容も謎が多いと思います。

特に洗剤の専門家であれば成分内容からその性能を見ぬくことも可能ですが

一般人にはそれは難しいですよね。

しかし最近では徐々に使用者も増え

多消費者からも多くの意見が聞こえてきているところですので、

当ブログでも先んじてこの洗剤についてまとめておきたいと思います。

◎ジェルボールの洗浄成分は他と違うのか

ジェルボールは今のところP&G社しか製品化していませんが、

『アリエール』『ボールド』の2ブランドがあるようです。

 

 

 

アリエール パワージェルボール 成分

ボールド ぷにぷにっとジェルボール 成分

 

 

公式ホームページの成分表によると、ジェルボールの基本成分は

『純せっけん分』です。

あとはLAS、AE、ラウレス硫酸塩が配合されています。

ただ→洗濯用洗剤について ~界面活性剤毎の洗浄特性まとめ~

にあるように石けんが主成分であれば洗剤としての基本性能は石けんになります。

(石けんはとてもデリケートな洗剤ですからね)

なので洗浄機能としては上記の記事における「石けん型」と言えます。

石けん型と言っても普通に合成の界面活性剤も入っていますので、

「洗浄成分が環境に優しい!」などとは言えないですよ。

石けんをベースにして洗浄力等を補強する界面活性剤も入れてますので

確かに皮脂などの生活汚れを落とす力は強いと言えます。

しかし従来の洗剤と比較して凄い洗浄成分が使われているというわけでもないので

特筆するほどではない、というのが正直な感想です(^_^;)

◎ジェルボールの成分はボールドもアリエールも同じ

 

 

 

 

あとこれは調べていて気づいたのですが、

ジェルボールの成分はアリエールもボールドも全く同じです。

(恐らく香料と着色剤を変えているだけです。)

まぁこれが商法としてどうなのか?という話はまた別記事でぼやきたいと思いますが…(^_^;)

洗浄機能でどっちがいいか?という話は無意味のようですね。

どちらも同じ機能と言えそうです。

 

 

◎ジェルボールの正体

ジェルボールは簡単に言えば、

高濃度界面活性剤を特別なゲル化剤を用いてジェル状に固めたものです。

このゲル化剤、

成分名は「アルコキシル化ポリエチレンイミン」と言います。

化粧品などのゲル化剤には全く使われないので非常に珍しいです。
(珍しい成分なので僕もあまり詳しくはありません;)

水溶性の高分子ポリマーで、

カルボキシビニルポリマーなどと同じように水分を架橋して液体をジェル状にしています。

最近ジェルなどが流行っている背景があるので

こういう製品が売れると見たのかもしれませんね。

しかし「ポリエチレンイミン」という成分自体は結構な危険物なんですよね。

ポリエチレンイミンMSDS

アルコキシル化しているとは言え不純物もあるでしょうし

安全性を考えれば入れるべきなのかは語るに及ばずと思いますが…。

◎ジェルボールの問題点① 誤飲事故多発中

ママ気をつけて!子どもが「ジェル状洗剤」を誤飲する事故が多発中
日本でも、アメリカ式のジェルボールに入った洗濯洗剤が販売され始めました。また、ジェル状のトイレに貼り……….≪続きを読む≫

 

 

 

 

 

 

 

 

ジェルボールって見た目がとっても可愛いので、

どうも誤飲事故がかなり多いようです。

上の記事でもあるように小さなお子さんがゼリーだと思って食べてしまうのでしょう。

これは非常に危険ですね。

洗濯用洗剤は仏のシャンプーなどとは違い、

30リットル以上の膨大な水に溶かすのが基本ですので

その界面活性剤濃度はかなり高いです。

石けんをベースにしているとは言え、

例えば0歳~1歳くらいの小さいお子さんの場合大人と違って致死量が少ないので、

ジェルボールクラスの高濃度だと誤飲すると死亡の危険があります。

実際にアメリカでは6000件近くの誤飲事故があるうち、20人が死亡しています。

実は洗剤の誤飲で死亡っていうのは非常に稀なケースなんですよね…(-_-;)

液体や粉末洗剤ではほぼあり得ないことです。

◎ジェルボールの問題点② 香料の残留が多い

 

 

 

 

 

 

 

→http://matome.naver.jp/odai/2140215942937990601より

ジェルボール、非常に香りが強いことが指摘されています。

これは恐らく元々の香料の配合量が多いというのに加え、

ゲル化剤の配合により残留性の成分の残留量が多いのではないか

と考えられます。

ゲル化剤とはつまり強力な増粘剤です。

ネバネバしてればそれだけ残るものは多いと言えます。

香料の強い化粧品や洗剤、柔軟剤が最近は人気ですが、

匂いが強すぎることは場合によっては大変危険です。

「香りブーム」に潜む危機!? 香料の有毒性と『香害』について
香りは好きな人は好きな香りかもしれませんが、

匂いの感じ方は人それぞれです。

嫌いな人にとっては本当に苦痛になりますし

場合によってはアレルギーなどを発症して重篤な健康被害をもたらすこともあります。

匂いが明らかに残りすぎる洗剤は安全性を考慮すると絶対にオススメ出来ません。

◎かずのすけの見解→ジェルボールはオススメ出来ない!

まぁ死亡事故が起こっているようなものですからね。

当然オススメできるはずはありません(-_-;)

ジェルボールはやはり見た目の可愛さなど、

消費者意識にある「面白そう!」という感覚を強く刺激する商品です。

こういう売り方は子どもの玩具とか雑貨類ではあっていいことだと思いますが、

安全性を第一に考えるべきの商用洗剤に当てはめるべきことではないと僕は思います。

そもそも洗剤とは汚れを洗うもの。

なのに残留の懸念のあるジェルにして、さらには着色剤で色まで付けて・・・。

そんなことが本当にただの洗剤に必要なことなのでしょうか。

僕は「一体あなた達は何を作っているんだ?」とメーカーに聞きたいです。

幸い日本のメーカーはまだこのような謎の商品を商品化することはしていないようです。

ただこれまでも日本メーカーは外国企業のやり方を真似て商品を売ってきたところがありますし、

今後も絶対作らない、という保証はどこにもないのですよね。

そこが非常に心配なところではあります。

幸い日本ではこのジェルボール、あまり人気は出ていないようです。

今後もこの調子で不人気が続き、徐々に淘汰されていけばいいのですが。

 

 

 

 

 

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