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初心者がヴァイオリンで「G線上のアリア」を弾くまでに何年かかるか

初心者がヴァイオリンで「G線上のアリア」を弾くまでに何年かかるか

2019年10月から放送開始となるTBS火曜ドラマ『G線上のあなたと私』。
この作品ではバッハの「G線上のアリア」が大きな役割を担っています。

寿退社間近に婚約破棄を告げられた也映子(波瑠)は、仕事を辞めた日に聞いた「G線上のアリア」をきっかけに、バイオリン教室に通い始める。そこで大学生の加瀬(中川大志)、主婦の幸恵(松下由樹)と出会う。悩みを抱える大人が通うバイオリン教室を舞台に、恋と友情が繰り広げられる。
(https://thetv.jp/program/0000961226/より)

バッハの「G線上のアリア」という曲は、もともとバッハが作曲した『管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1068』の「アリア」を、のちの時代のウィルヘルミというヴァイオリニストがヴァイオリン1挺で演奏できるように、しかも4本弦があるうちの最も低い音を出すG線だけで弾けるように編曲しました。
これが「G線上のアリア」です。

大河の流れすら思わせるような深い情感が湛えられたこの曲。
原曲の「アリア」は、昭和天皇崩御の際には多くのテレビ局がこの曲を流し、また9.11同時多発テロののち、世界各地で開かれた追悼演奏会でもやはり多く演奏されています。

では、ドラマ『G線上のあなたと私』のように、まったくヴァイオリンを触れたことがない大人が「G線上のアリア」を演奏できるようになるまでに、どれくらいの年月が必要でしょうか?

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経験上、「G線上のアリア」を弾くまでに4~5年はかかる

私自身も大学入学直前にヴァイオリンを弾き始めました。その後、何年か中断したり、また復活したりで現在はモーツァルトの『ヴァイオリン協奏曲第3番』まで辿りつきました。

その経験から申しますと、やはり4~5年はかかるというのが普通の人の上達ペースではないでしょうか。

もう少し深堀りしますと・・・。

1年目:まずは楽器の構え方、持ち方、音の出し方を学ぶ。各出版社から色々出版されている「ヴァイオリン教本第1巻」(著者もまちまち)で童謡や民謡のような曲を習う。

・・・。ところが。

最初はろくに音が出ません! 弦に指を置こうとして指がつった! ギターのようにフレットがないので音の出し方がわからない! さらには「童謡や民謡のような曲」が、大人が弾くにはクソつまらない!! など始める前には想像もしなかった壁に激突し、挫折する人が多数です!

2年目:「ヴァイオリン教本第2巻」あたりに進む。曲はモーツァルトやヘンデルの簡単な曲になり、なんとかそれっぽい雰囲気に。(しかし自分の演奏をICレコーダーで聴くと、絶望的に音が汚い。)先生からは「セブシック」や「カイザー」などの副教材を渡される。

・・・。ところが。

このセブシックが曲者で、こんなのを延々と弾くことになります。

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これはセブシックの序盤のページ。こういうのが何十ページにもわたって続きます。
実際にはすべてではなく、先生があなたの弱点を見極めてそこを補強する部分を弾くことになります。
これをサボると、いつまでも音程が安定しない=ジャイアンソング状態になります。

3年目:ヴァイオリン教本も第3巻あたりになり、ザイツの協奏曲(初歩の学習者向けの協奏曲)やヴィヴァルディの協奏曲のうちから簡単なものに取り組むようになります。

また、「ポジションチェンジ」といって、より高い音を出すための指の動かし方を教わるのもこの辺りです。

このころでしょうか、人によっては小野アンナの音階教本に取り組むことになるでしょう。(先生により、この教本を与えたり、べつの教本を与えられたりします。)

その小野アンナの音階教本とは・・・。
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やはりこういうの(音階=スケールと言います)が延々と何十ページも続きます。
大学生になって始めた場合、この辺りでインターンシップや就職活動と重なりがちになります。
・・・というのを口実に投げ出しがちになります。

なんでこういうのをやらなくてはいけないか? というと、これを色んな調(キー)でも正しい音を出せるように体に覚えさせなければ音程が安定せず、どんな曲を弾いてもグチャグチャにしか聞こえないからなのです・・・。

音楽大学の入試問題でも、スケールは普通に出題されます。
ということは受験生の実力を推し量るのに、スケールはもってこいだということですね。
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これは東京都にある国立(くにたち)音楽大学の一般入試要項に掲載されている過去問の一例です。
音階と分散和音ということで、こういうのを演奏します。

じつはヴァイオリンも3年目辺りまで来れば、室内管弦楽団のなかで「G線上のアリア」ではなく、原曲の「アリア」は演奏できなくもないです(私も大学2年の秋に弾きました)。
「アリア」はG線だけで演奏する、といったような指示がないので、高いところは当然移弦してOKだからです。

なぜ「G線上のアリア」はもっと難しいかというと、ポジションチェンジという技術を使ってG線で高い音を出さなければならないからです。A線の開放弦の「ラ」と同じ高さをG線でも出す必要があり、となると少なくとも第5ポジションまで習得しなくてはなりません。

大学時代になってヴァイオリンを始めた人は、進むペースは個人差がありますが、この辺りで社会人になったりします。
「仕事が忙しくなって」などの理由をつけてこの辺りで辞める人も・・・。

4年目:ヴァイオリン教本も4冊目(出版社によっては最終巻のものも)。
アッコーライの「ヴァイオリン協奏曲」やコレルリの「ラ・フォリア」をクリアすると、教科書を終了。
これでヴァイオリニストへの道が開ける! ということはなく、「ヴァイオリンを演奏するための必要最低限の技術は”一応”教わった」(「定着した」ではないことに注意)ことになります。

ここから先はどんな曲に取り組むかは先生と話し合いながら決めて行くことになりますが、タルティーニやヘンデルのソナタ、クライスラーの小品、モーツァルトやバッハ、ヴィオッティの協奏曲などが有名どころでしょう。ここまでくると、「G線上のアリア」も十分狙える圏内に入ります!

おわりに

一応先ほどは「4年目」と書きましたが、これは進度が早い場合=素質がある程度あったり、仕事や日常生活の色んな事を最小限に抑えて練習に集中した場合です。
私の場合、大学時代は週にせいぜい4時間程度しか練習していなかったこと(社会人になってからの今は一週間で20時間弱ほど)、就職してからも引っ越し、転職を挟んでとぎれとぎれになっていたこと、などで教科書4冊ぶん終了まで、「先生に教わっていた期間」を合算(1人で弾いていた時期は除外)すると、経験ゼロから教科書終了まで6年ちょっとかかりました。

また、他の曲はできなくていいから「G線上のアリア」だけ弾けるようになりたい! という場合は色んな技術の積み上げをショートカットすることになりますから、もっと早く到達できるかもしれません。(ただし基礎技術の積み上げを行わなくなるので、「弾けているつもりが、ジャイアンのような汚い音」になりがちです。おすすめできません。)

なんだか大変そうな道のりに見えたでしょうか。
確かに壁の連続で、あるプロヴァイオリニストに言わせると「モーツァルトの『ヴァイオリン協奏曲第3番』にたどり着くまでに9割の人がやめていく」とか・・・。それくらい挫折率の高い楽器なのです・・・。(私もこれで肩や腰を痛めたり、あごにアザができたりとろくな目にあってません・・・。)

もしこの記事をお読みの方で、これからヴァイオリンを始めて見たいという方がいらっしゃいましたら、どうか無理をなさらずご自身のペースで取り組まれることをおすすめいたします。

ちなみにですが、「G線上のアリア」をCDでお聴きになりたい場合は韓国出身のヴァイオリニスト、チョン・キョンファの録音が深い瞑想性のある素晴らしいものになっています。
アマゾンでも視聴できるので、ぜひどうぞ。

スーヴェニール ~ツィゴイネルワイゼン 他≪クラシック・マスターズ≫

引用元はこちらです。記事に関するご質問は引用元へお問い合わせください。http://bocchi-science.net/archives/20362587.html

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