アミノ酸系界面活性剤について

2014-08-11 17:12:31
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◎アミノ酸系界面活性剤とは

正式名称は、

『N-アシルアミノ酸系界面活性剤』

と言います。

「N-アシルアミノ酸塩」とも呼びますね)

この界面活性剤は

比較的最近になって市場流通を始めた界面活性剤です。

ですからその全貌があまり消費者には伝わっておらず、

・とりあえず低刺激?

・なんか良い洗剤?

くらいの認識しか無い場合が多いようです。

この項ではアミノ酸系界面活性剤の基本について学びましょう。

◎構造と分類

基本骨格としては、


↑のような構造を持ちます。

アミノ酸の種類によって「R」の部位が変わっていくんですね。
(詳しくは後述します)


↑部分が親水基で、

電離してマイナスに帯電しますので、

アミノ酸系界面活性剤は

『陰イオン界面活性剤』

になります。

Wikipediaの『界面活性剤』のページでは、

「両性界面活性剤」

のところに『アミノ酸系』という記載があるため、

しばしば誤解を生じがちです。

ちなみにこれは100%間違っているわけではないです。

両性界面活性剤として利用される界面活性剤には

『アルキルアミノ酸塩』というものがあります。

(wikiにはこれが記載されているのですね)

これは『N-アシルアミノ酸塩』とは別物なのですが

名前が似ていますので

化学に詳しくない人は混濁してしまうのも無理もないかもしれませんね(^_^;)

◎アミノ酸系界面活性剤の種類

アミノ酸系界面活性剤は、

界面活性剤の親水基を構成する『アミノ酸』の種類によって

いくつかの種類があります。

アミノ酸系界面活性剤の基本骨格は↑のような部位分けが出来ます。

この内右側の『N-メチルアミノ酸』に、

例えば『サルコシン(N-メチルグリシン)』を差し込むと、

<N-ラウロイルサルコシンNa>

になりますし、

ここに『N-メチル-β-アラニン』を差し込むと、

<N-ラウロイルメチル-β-アラニンNa>


という種類のアミノ酸系界面活性剤になります。

(よく見ると上の基本骨格の「R」のところにCH2が入っています)

ちなみにアミノ酸系界面活性剤の親水基として利用される『アミノ酸』は、
普通のアミノ酸ではなくて必ずアミノ酸のアミノ基にメチル基を取り付けています。
(だからN-メチルアラニンやN-メチルグリシンが使われます)


あとは「アスパラギン酸」を用いた

<ラウロイルアスパラギン酸Na>や、

「グルタミン酸」を用いた

<ラウロイルグルタミン酸Na>

などがあります!

(構造は作るのが難しかったので割愛します^^;)

◎弱酸性の陰イオン界面活性剤

アミノ酸系洗剤は、

高級アルコールエステル塩系とはちょっと違う構造です。

難しい話は割愛しますが、

簡単に言えば硫酸塩系などの界面活性剤とは

親油基と親水基の繋がり方が異なっています。

結果としてアミノ酸系界面活性剤は

通常の陰イオン界面活性剤とは違って

酸性領域で良好な界面活性(洗浄活性)を示す

ことが知られています。

そのためアミノ酸系界面活性剤をベース剤に用いた洗剤は

ほとんどの場合弱酸性に設定されています。

◎低刺激性・低洗浄力

しかし界面活性は良好でも、

『汚れ』自体はアルカリ性の方が落としやすい性質があります。

そのため弱酸性の洗剤は

相対して洗浄力が弱くなってしまうデメリットがあります。

(油に対する洗浄性が極端に弱いですね)

また親水基の構造も

弱電離性のカルボン酸タイプなので、

どちらにしても洗浄力は低いと言えます。

(アミノ酸の種類によって微妙な違いはありますが)

しかし

洗浄力が低く弱酸性で電離性が弱い

という特質上、

アミノ酸系界面活性剤は手肌に刺激を与えにくいです。

人の肌を使った実際のin vivo刺激性試験でも、

アミノ酸系界面活性剤は

軒並み通常の陰イオン界面活性剤より低刺激である

ということが科学的に実証されています。

アミノ酸系界面活性剤の刺激性について

◎制菌作用を持つ

これは『弱酸性』という特性に由来する性質ですが、

ウイルス・細菌などの雑菌類は、

弱アルカリ(pH=7~8程度)領域で活性です。

なので弱酸性のアミノ酸系界面活性剤には、

弱い制菌性が期待できることが知られています。

◎生分解性も良好

脂肪酸とアミノ酸の化合物ですから、

分解されると生体内に存在する物質になります。

その結果アミノ酸系界面活性剤は、

セッケン並の生分解性があるとされます。

ただ高すぎる生分解性は必ずしも環境にやさしいとは言えないので、

この辺はメリットともデメリットとも言えないように思いますね(^_^;)

◎洗浄力不足に注意

以上より、

アミノ酸系界面活性剤は

・弱酸性

・低刺激性

・制菌性

などの作用から、

高級な低刺激性洗浄剤(シャンプーなど)

に配合されることが多いです。

(原料価格が少々高めです)

敏感肌用の洗剤になり、

肌荒れを起こしにくい洗浄剤として利用されます。

しかし『洗浄力が低い』というデメリットがあるので、

単に「良い洗剤」という理解は早合点です。

自分の体質や生活スタイルに合わない洗浄力では、

かえって洗浄力不足で肌の調子が悪くなることもあります。

(落とすべき汚れも落とせないこともあるので)

なので、

この洗剤も他のやや刺激のある洗剤と同じく

適宜性質を理解して活用していく賢さが必要になるといえるでしょう。

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こちらの記事はhttps://ameblo.jp/rik01194/entry-11908451508.html?frm=themeより引用させて頂いております。