かずのすけが無印の「導入化粧液」を勧めない理由 【ブースター不要論】

2019-05-05 21:26:42
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数日前に「無印化粧品ならこれを買おう!」という記事を書きました!

 

 

かずのすけが選ぶ【敏感肌向け!無印化粧品TOP7】ランキング形式で一挙公開!!前編(7位~4位)

無印行くならこれを買え!【敏感肌向け!無印化粧品TOP7】後編(3位~1位)

7日まで無印良品週間ということで会員なら10%OFFで商品を購入できますので、

 

この機会にぜひ参考にして頂けると良いと思います(^_^)ゞ

 

 

 

 

さて、

 

というわけで今日はこちらの記事の最後の方に書いていた

 

無印さんの「導入化粧液」というものについて記事を書いて行きます。

image

 

雑誌に頻繁に取り上げられたり、

 

昨年には欠品騒ぎになるほど人気を博しているこちらのアイテムなのですが、

 

 

 

これだけ人気にも関わらず今回の敏感肌向け無印化粧品のランキングに僕はこのアイテムを選出しませんでした。

 

 

実際に僕は敏感肌の方や、お肌の調子が良くないという時には

 

こちらのアイテムや、

 

これに似た性質のアイテムを使用するのは控えた方が良いと考えています。

 

 

 

この理由について今回はちょっと詳しく話してみたいです。

 

 

 

 

◎「導入化粧液」とは

 

 

image

このアイテムは【ブースター】と呼ばれるカテゴリに属する化粧品です。

 

 

「ブースター」というのは簡単に言うと

 

「使った後の化粧品の美容成分がより肌に浸透しやすい状態に整える化粧品」

 

のことで、

 

無印の導入化粧液のような化粧水(プレ化粧水)タイプの他、オイル乳液状のものもあります。

 

 

 

世間一般的に「化粧品はより浸透した方が良い」と考えられていることから

 

こういったアイテムが誕生したものと思われます。

 

 

 

無印さんの導入化粧液も、

 

このような特性を有したアイテムで

 

使用した人の多くから「化粧品がより浸透するようになった!」という声が続出し、

 

現在の人気を確立するに至っています。

 

 

 

 

◎導入化粧液の「ブースター効果」のメカニズム

 

 

 

しかし、

 

そもそも肌そのものの成分の浸透度合いが、

 

一つのアイテムを介しただけでそう簡単に変わるものでしょうか。

 

肌がより成分を浸透(吸収)するようになる、ということは

 

肌そのものの機能性を何かしら変化させているということになりませんか。

 

 

 

果たしてそんなことがこんなシャバシャバの化粧水一本で可能なのでしょうか…。

 

 

 

 

という疑問が沸いてくるので、

 

まずはこの導入化粧液の成分について見ていきますね。

 

 

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水、プロパンジオール、DPG、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、ペンチレングリコール、ツバキ種子エキス、ミツバアケビ茎エキス、ジャノヒゲ根エキス、コメヌカエキス、アンズ果汁、スベリヒユエキス、ポリクオタニウム-51、ヒアルロン酸Na、オレイルアルコール、グリセリン、BG、エチルヘキシルグリセリン、ポリソルベート80PEG-60水添ヒマシ油、クエン酸、クエン酸Na、フェノキシエタノール

 

こちらの商品は、全成分を見ますとこんな感じになっています。

 

 

実はこれ、化粧水としては非常に特徴的な成分構成になっていることが分かります。

 

 

まず主成分のプロパンジオールとDPGはベース剤として汎用されているもので、

 

敏感肌適正はまぁまぁと言ったところです。

(凄い刺激があるわけでもないが、凄く低刺激というわけでもない)

 

 

 

特に特徴的な成分は、上記で太字にしたもので

 

その中でも恐らく1%以上配合されている

 

「PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン」

 

は化粧水成分としては中々目にすることのない成分ですね。

 

結構長ったらしい名前で化学成分に免疫がないとどこで切って読むのかも分からないかもしれません(^_^;)

 

コレ全部で一つの成分名です。

 

 

こちらの成分をかなり高濃度で入れていると。

 

 

 

これは調べると『ウィルブライドS-753D』と呼ばれる成分のようで、

 

この成分は、さっと調べると単純に『保湿成分』などと書いてあることが多いのですが、

 

 

こちらに原料メーカーの資料があります。

 

WILBRIDE S-753D

 

 

グリセリン骨格に親水基と親油基を交互に差し込んだ構造をしてますね。

 

コンセプトには「高級感を演出する水性保湿油」とあり、

 

水性の油(?)というよく分からないことが書いてありますね。苦笑

特徴にも書いてあるように、

 

「油」のくせに、水などの親水性成分とも溶け合うし、

 

親水性成分の浸透を促進する、らしいです。

 

水とかエタノールとかとも溶け合い、油脂やエステル油とも溶け合うと。

 

油なのに、親水性の有効成分の浸透を助けると。

 

まぁ…一般の方がこれを読んでもよく分からないかもしれないのですが、

 

実はこういう風に

 

「水と油の性質を同時に持つ物質」

 

というのは何も特別なものではなくて

 

かなり身近に存在しているんですよね。

 

 

 

こういった性質は「両親媒性」という表現をすることが多いですが、

 

もっと馴染みのある言葉で言うと「界面活性」と呼ぶこともあります。

 

 

 

 

つまり

 

水と油のどちらにも混ざり、浸透性を促進するとは、

 

『界面活性剤』と呼ばれるものの特徴と合致しています。

 

 

 

「水性の保湿油」というちょっとややこしいことを言っていますが、

 

実際にはれっきとした界面活性剤の一種ですよね。

 

 

 

(界面活性剤は水と油を混ぜる働きだけでなく、その他の主な働きとして「浸透促進作用」も持ちます。)

 

 

 

 

最近は原料メーカーがこういう成分を出してくる時にイメージの問題からかあえて「界面活性剤」という表現を避けることがあるんですが、

 

構造的にも特徴的にも界面活性剤じゃんと僕は思います(^_^;)

 

 

 

 

界面活性剤とは言っても、泡はそんなに立たないと思いますし、

 

構造が非常に大きいので刺激も少なく安全性が高いのは間違いなさそうです。

 

イオン性を持たず低刺激の「非イオン界面活性剤」と呼ばれるものに当たり、

 

界面活性剤だからといって危険なものと言うつもりはないです。

 

 

 

さらに、

 

コレの他にも上記の成分表の下の方に書いてある

 

「ポリソルベート80」「PEG-60水添ヒマシ油」

 

という成分も両方とも非イオン界面活性剤です。

 

 

 

本来は油分を乳化するために配合する乳化剤なのですが、

 

こちらの導入液にはそもそも乳化剤が必要なオイルが入っていません。

 

 

にも関わらずなぜか乳化剤が入っているわけです。

 

 

 

 

という成分の特徴から分かって貰えると思うのですが、

 

 

 

つまりこの導入液は

 

「界面活性剤」の力で後に使う化粧品の浸透力を増強させるアイテム

 

ということです。

 

 

特に肌の調子を整えているわけではなく、

 

単純に界面活性剤を多めに入れた化粧水を使うことでそういった使用感を演出しているわけです。

 

 

 

別に凄いメカニズムでもなんでもありません。

 

 

 

実は他のブースター化粧品の多くも同じメカニズムを利用している場合があります。

 

オイルブースターも界面活性剤を一緒に入れていたり、

 

乳液は元々界面活性剤が多く入っているので、

 

ただ乳液先行で使うだけでも浸透感が向上することもあります。

 

 

 

高級化粧品の「浸透力が凄い」と言われるような化粧水なども、

 

わざと界面活性剤をかなり多く入れているものもあります。

 

 

 

 

◎導入化粧液は「薄いクレンジング剤」のようなもの!?

 

 

それでこういったアイテムが実際にお肌のために必要か否かという話は一旦置いておいて、

 

 

 

こんな風に「界面活性剤を多めに入れている化粧水」って、

 

最近人気の「クレンジングリキッド」とか「クレンジングウォーター」

 

同じように水主体に非イオン界面活性剤を多めに配合してるものになるので、

 

やもすると『クレンジング剤』のようなものになってしまうんですよね。

 

 

 

 

ということはこの「導入化粧液」

 

もしかしたらメイクも落とせるかもしれないぞ…?

 

 

 

と思って実際にやってみました。

 

image

 

上からセザンヌUVリキッドファンデーション(廃盤品)エクセルスキンティントセラムエスティーローダーダブルウェアという風に塗布してあります。

 

かなり濃いめです。塗布してから15分ほど乾燥させてます。

 

皮膜力の強さエクセル<セザンヌ<ダブルウェアという風になってますね。

 

 

 

ここでコットンに導入化粧液をたっぷりめに出しまして、

 

image

 

image

 

 

 

実際に拭いていきます。

image

 

 

動画を撮りました。

(2倍速です)

 

 

 

意外と綺麗に落ちました(;^_^A

 

 

 

image

 

 

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動画だと妙に力を加えているように見えるのですが、

 

力を入れているわけではなくてゆっくりじっくりスライドしています。

(力を入れるとすぐに赤くなる肌質です)

 

 

セザンヌUVとかエクセルティントセラムは比較的簡単に落ちて、

 

さすがにダブルウェアは初手では全然落ちないと思ったのですが

 

じっくりやればこれも案外落ちました。

もちろん普通のクレンジング剤に比べればそこまで落とせるわけではないですし、

 

界面活性剤なのでコットンで擦ったり、ある程度の摩擦などを加えないとそんなに落ちません。

ただ普通の化粧水でもエクセルくらいならなんとか落とせますが、

 

ダブルウェアはまず無理なんですよね…

(赤くなるくらい擦ればあるいはですが。笑)

 

 

というわけで、

 

導入化粧液は界面活性剤が多めに入っている商品なので

 

こんな風にじっくり時間をかければ濃いメイクもある程度落とせるくらいの力があります。

 

 

(ただしクレンジングとしての機能性高くないので専らクレンジング用途に用いるのはお勧めしません)

◎界面活性剤で無理に成分を浸透させることは肌にとって本当に良いことなのか?

最後にまとめです。

 

 

今回のお話や実験を見て、皆さんがどう思うのかなのですが

 

 

 

どうでしょうか。

 

肌に刺激が少ないタイプの成分とはいえ、

 

界面活性剤を多めに配合してまで化粧品を浸透させることは

 

肌にとって本当に良いことだと皆さんは思いますか?

ちなみに、

 

僕はこれには全く賛同できないと考えているんです。

そもそも、

 

人の肌は健康であればあるほど外部からの化学成分の浸透を阻むように出来ています。

 

 

特に肌が綺麗な人は皮膚の角層のバリア機能が良く整っているため、

 

化学成分が浸透しにくいといわれています。

 

逆にアトピーなどで肌が荒れ気味の人は化学成分が浸透しやすく、

 

その結果より肌が荒れやすいとも言われます。

 

(例えば医薬品の経皮浸透は、健康肌であれば分子量500程度でなければ入らないと言われているが、アトピーなどのバリアが弱い肌質だと800~1000程度の大きさでも入ってしまう)

 

 

 

子どもさんの健康な肌は水を綺麗に弾きますね。

 

あれも肌バリアがしっかりしているからです。

 

 

 

 

つまり一般的に「化粧品は浸透した方が良い」と思われていますが、

 

これは実は大間違いで、

 

 

肌の健康を考えれば

 

「化粧品はできるだけ浸透しない方が良い」

 

のです。

 

 

 

 

 

だから本来化粧水とか乳液を作る際には

 

極力界面活性剤は美容成分の可溶化や分散に必要な最低限濃度を目指して配合するものであって、

 

いたずらに多く配合してわざわざ浸透感を無理に演出するようなものではありません。

 

 

 

実は上記のような非イオン界面活性剤は、

 

適切な濃度であれば肌の表面や刺激のある成分の表面に吸着することで

 

皮膚刺激を緩和する働きをすることもあります。

 

 

でもこれがメイクまで落とせるくらいになってくるとクレンジング剤のようなものですから、

 

当然皮膚のバリアを弱める方向に振れてしまうことも十分考えられます。

 

 

界面活性剤そのものに刺激が無くても、

 

化粧品には防腐剤や酸化防止剤や、その他様々な成分が配合されており

 

皮膚の表面にあれば刺激にもならないものが、

 

無理に浸透させたことで刺激成分として働いてしまう可能性もあるのです。

 

 

 

 

 

 

肌バリアが整っている状態であれば、

 

このようなアイテムを使用したとしても

 

単純に角層への浸透を促進してその後の化粧品の使用感がちょっと良くなる程度かもしれません。

 

 

 

でも肌が弱い人とか肌が荒れている人敏感肌アトピー肌質の人は、

 

こんな風に浸透力を無理に上げるためだけの化粧品を使うことはまずお勧めしません。

 

 

 

 

先ほども書いた様に僕は化粧品の界面活性剤そのものを悪というつもりは全くなく、

 

普通の化粧品に配合されているような最低限濃度の界面活性剤(乳化剤)なら全く問題無いと僕は言います。

 

 

しかし、

 

浸透感を演出するためだけの理由で界面活性剤を多めに配合しているような製品

 

肌の健康を考えるとむしろ悪影響になる可能性を否定できません。

 

 

 

 

 

ゆえに、

 

僕は導入化粧液を勧めないのです。

 

 

 

 

これだけじゃなく、他の「浸透感を演出するためだけのアイテム」全般に同じことが言えます。

 

 

 

 

 

 

健康な肌状態なら使えると思いますが、

 

特に肌が弱っているときや肌が弱い人にとってはかえって肌荒れを助長する懸念があります。

 

 

 

健康な肌状態であったとしても、

 

実際にはこれを使っても特に良い影響と言えるようなものはあまりないので、

 

無駄な出費をして無駄な行程を増やしているだけではないかなという気もします(-_-;)

(さらに肌バリアを弱めていたら目も当てられません…)

 

 

 

 

 

 

以上、こちらのアイテム非常に人気の商品なのですが…

 

僕は「ブースター」と呼ばれるアイテムが数ある化粧品カテゴリの中で最も不要なアイテムだと思っていますので…(苦笑)

 

今回の敏感肌向け化粧品のランキングには一切掠りもしなかったというわけですね(^_^;)

 

 

 

 

 

なんだか化粧品の業界ってこういうよく分からない行程をどんどん増やしたがるところがあるんですが、

 

もっとスキンケアはシンプルに考えた方が

 

コスト的にも手間的にもお肌にとっても良いんじゃないかなと思います。

 

 

僕はスキンケア行程は1~2品がベストと思っていますので、

 

なんでもかんでも足していこうという流れにはどうにも疑問を感じてしまいますね。

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